○ 化粧した 赤玉に白 惚れ直し
(昔の球は象牙で出来ていて赤玉は時々染め直しました。)
○ 新調が 気になる背広 球を撞き
○ 愛球家 知らぬ顔なり 世界的
(昔、小方プロがアルゼンチンで優勝したそうです)
○ 女人とて 球を撞きたし 高野山
(昔は男性がほとんどでした)
○ ハイキング 玉屋の小路を 通り過ぎ
○ プロとアマ もうけるつかふの 心なり
○ セリ球の リズムにのった 美しさ
(球を散らさずに細かく撞く技)
○ のびちじみ 悪い台なり 天狗さま
(台は天候、手入れの状態、羅紗の張り具合で伸びたり縮んだりする
のを上手な方は台の文句は言わずに台に合わせて撞かれる)
○ 撞いた球 それゆけ走れ 又当たれ
○ ゲーム採る 声なつかしい 風物詩
(その当時はまだカウントをゲーム採りが採っていた)
○ ゲーム採り 十一からは 日本語で
○ 採点も お客の方が 上手くなり
(ぼちぼち相手採りになってきた)
○ 春風が 玉屋の窓を 少し開け